地鎮祭で行う「鍬入れの儀」について
こんにちは。
今回は、家を建てる際、多くのお施主様が行う「地鎮祭」(とこしずめのお祭り)の中の「鍬入れの儀」について、少しお話いたします。
地鎮祭で行う「鍬入れの儀」の目的
地鎮祭の中でも重要な儀式が「鍬入れの儀」と言われ、土地の神様を鎮める儀式です。
現在では、重機を使って土地を平らに均していきますが、昔は手つかずの土地を鎌で草を刈って、鍬(くわ)で土を掘り起こして、鋤(すき)で土地を平らに均したそうです。
「地鎮祭」の中の「鍬入れの儀」では、それにならい、盛砂に生える草を鎌で刈る神事を設計者が、盛砂に鍬入れ(くわいれ)はお施主様、鋤入れ(すきいれ)を施工業者が担当し行います。
家を建てるにあたり、神様の前で土地に手を加えることで、この土地の利用の許しを得るという意味もあるそうです。
この「鍬入れの儀」では「エイ!、エイ!、エイ!」と大きな声を出します。
恥ずかしがるお施主様、大きな声で行うお施主様と様々ですが、
この声掛けには、エイ=栄えると言う意味もあるそうです。
今回は「地鎮祭」の中で、お施主様が実際に行う「鍬入れの儀」の手順を解説いたします。
「鍬入れの儀」、お施主様の手順
1) 祭壇の正面で神職から「鍬」を受け取ります。
2) 祭壇の中央に進み、深くお辞儀をします。
3) 盛り砂の前で、軽くお辞儀をします。
4) 刃を右側に持ち、左足を引きます。
5) 盛り砂の左側に刃を入れます、刃を盛り砂に入れる際に「エイ!」とかけ声をします。
6) 次に、右側もします。
7) 最後に左側をもう一度します。
8) 足を元に戻し、軽くお辞儀をします。
9) 祭壇の中央に進み、深くお辞儀をします。
10)鍬を神職に返します。
以上が地鎮祭で行われる儀式の中で、お施主様が行う「鍬入れの儀」の手順になります。
まとめ
重機の無かった時代は土地の草を刈り、土地を掘り起こし、均す為に「鎌」(かま)「鍬」(くわ)「鋤」(すき)を使って作業を行わなければいけませんでした。
今は重機があっても家を建てるためには大変な作業ですが、昔は重機なんてものは無く今よりももっと大変だったことがわかります。
それにこの土地を均す作業をきちんとしていないとしっかりとした家が建たないので、「鎌」「鍬」「鋤」はとても重要な役割を担っていると言えます。
地鎮祭の「鍬入れの儀」をしっかりと行って、素敵なマイホームが建てられるようにしましょう。
「地鎮祭」の中の「鍬入れ」を行う場合の参考にしていただければ幸いです。